"本当にフラストレーションが溜まる"―リカルド、ストロールとの衝突後インタビュー【F1中国GP決勝後インタビュー】

マックス・フェルスタッペン: 

ちょっとだけ車が改善された気がするよ。昨日のスプリントレースから予選にかけてね。そして今日のレースでもそれを感じたんだ。ちょっとだけ運転しやすくなってた。ええと、タイヤについてはね、どのコンパウンドでもすごく満足してるよ。だけどこのトラックはタイヤにかなり厳しいから、なんとかそれを管理しながらやってたんだけどね。それにしても、すごく楽しい週末だったよ。車を運転するのが本当に楽しかった。

ランド・ノリス: 

1コーナー、2コーナーでうまく立ち回って、アストンを抜けてレースをコントロールできたんだ。それが今日の大きな違いを生んだよ。ペースは強かったけど、ちょっとびっくりするくらいでね。でもね、表彰台に上がるのはいつも素晴らしい日だよね。

セルジオ・ペレス: 

週を3位、2位、3位で終えるのはいい結果だけど、今日はもっと欲しかったん

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Netflix版『三体』とAGI

私はこれまで劉慈欣の原作小説『三体』を読んだことがなかった。三部作というボリュームの多さと、タイトルから内容があまり推測できず、なかなか手が出せずにいた。しかし、その絶賛される理由が気になり、Netflixでの実写版を見始めることにした。

なぜ「三体」なのか?

Netflix版『三体』のタイトル「三体」は三つの星が互いに重力的影響を及ぼしながら動く物理学の「三体問題」に由来する。この問題は非常に複雑で予測が困難な動きを示すため、物理学

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【輪読】ウォール街のランダム・ウォーカー (6章)

ウォール街のランダム・ウォーカー

第六章​
ウォール街のランダムウォーカー​ 6章​
-テクニカル分析は儲からない-

目次

  1. テクニカル戦略は儲かるのか(PP.175-178)​
  2. 過去の値動きから現在の価格を予測することはできない(PP.182)​​
  3. 現実の株式市場はコイン投げほどランダムなのか?(PP.183)​​
  4. 様々なテクニカル手法(紹介)​​
  5. 人々はなぜテクニカル分析を好むのか(PP.189-190)​​
  6. テクニカル分析の問題点(PP.203-204)​
  7. ​なぜテクニカル分析は無くならないのか(PP.206)​
  8. バイ・アンド・ホールドしよう(まとめ)​​
  9. 疑問点​

テクニカル戦略は儲かるのか(PP.175-178)​

儲からない。と著者は主張する​
テクニカル分析は学者の世界では異端であり弱者である。​
チャーティストやテクニカルアナリストの手法は明らかに間違っており、その手法がうまくいくのか試すのは学者たちにとって最高の暇つぶしとなる。​
ランダムウォークの旅に出よう。​

過去の値動きから現在の価格を予測することはできない(PP.182)​

株式市場の動きにパターンは存在しない​
→ランダムなコイン投げをして作った架空のチャートがあたかも実際の株価の値動きに見える。​
→すなわち、コイン投げの結果を誰も予測することができないように、現実の株価も過去の値動きから未来の価格を予測することはできない。​

現実の株式市場はコイン投げほどランダムなのか?(PP.183)​

純粋なランダム状態ではない。​
現在の株価変動と過去の変動にある程度の相関関係が見られる。​
ウォール街のノンランダムウォーク
しかし、これまでに発見された相関は非常に小さく、取引に伴って発生する手数料が利益を上回るためうまくいかないだろう。​
→現実の株式市場はウィーク型のランダムウォーク
→効率的市場仮説​ 金融経済学において市場は常に完全に情報的に効率的であるとする仮説[1]。ここで言う情報的に効率的であるとは、金融市場における金融商品の価格がその商品の価値を決定づける情報を反映しているという意味である。効率的市場仮説に従えば、株式取引は株式を常に公正な価格で取り引きしていて、投資家が株式を安く買うことも高く売ることもできないということになる。すると、銘柄の選定や市場のタイミングから市場の平均以上の実績を得るのは不可能である[2]。​ 出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』​

様々なテクニカル手法(紹介)​

フィルター法、ダウ理論、レラティブストレングス法、株価出来高法、スーパーボウル指標、1月効果​
→テクニカル手法だけでなくアノマリーなどの”規則性”も否定している​
→実際には規則があるようにみえるだけ​

人々はなぜテクニカル分析を好むのか(PP.189-190)​

人々にとってランダムさという概念を認めることは難しい。ランダムなデータであってもその中からパターンを探そうとしてしまう。​
→ヒュームの因果説​
「因果性とは、空間的に隣接し時間的に連続で、2種類の出来事が伴って起きるとき、この 2種類の出来事の間に人間が想像する(人間の心、精神の側に生まれる)必然的な結合関係のことである」とした。つまり、物事はたまたま一緒に起きているだけでも、人間が精神活動によって勝手に結びつきの設定をしている、という指摘を含んでいる。​ 出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』​

テクニカル分析の問題点(PP.203-204)​

過去のチャートから未来の値動きを予測することはできない。​
もし“有効なテクニカル手法”なるものがあるならばそれは誰にも知られてはならない。​
→現在出回っているテクニカル手法はすべてデタラメ。​
→一般的なテクニカル手法を用いることは”損失を約束する”​

なぜテクニカル分析は無くならないのか(PP.206)​

簡単に言うと証券会社の策略​
あなたが株式の売買を繰り返すほど証券会社は手数料を得ることができる。​
そのために証券会社は無価値なテクニカル情報サービスを提供しチャートに基づいて頻繁な売り買いをするように勧めてくる。​

バイ・アンド・ホールドしよう(まとめ)​

テクニカル手法が儲からないことは理解していただけただろうか?​
テクニカル手法を用いずにバイ・アンド・ホールドすればキャピタルゲインに対する課税も先延ばしにできるぞ。​ 投資目的に応じたポートフォリオ分散投資してバイ・アンド・ホールドすればテクニカル手法と同等以上のパフォーマンスを達成できるし売買手数料や税金の節約にもなるぞ。​
さぁみんなもバイ・アンド・ホールドしよう。​

疑問点

株価がランダムウォークしているならば市場平均(インデックス)もランダムウォークなのではないか?​

【輪読】ウォール街のランダム・ウォーカー (5章)

ウォール街のランダム・ウォーカー

第五章 株価分析の二つの手法
テクニカル分析ファンダメンタル分析

目次

  1. テクニカル分析とファンダメンタル分析
  2. チャートは何を語るか
  3. “いかに”動くかが重要だ
  4. チャート分析はなぜうまくいかないのか
  5. ファンダメンタル主義者の“聖なる霊感”
  6. 株価評価のルール
  7. 「正しい」株価収益率
  8. なぜファンダメンタル分析"も"必ずしもうまくいかないのか
  9. ファンダメンタル分析で成功するための三つのルール

テクニカル分析ファンダメンタル分析

テクニカル分析:株価チャートを作り、それを解釈する。
心理的な要因に注目。
ファンダメンタル分析:株式の適正価値の分析。
→株価形成の合理的要因に注目。
ウォール街証券アナリストの90%がファンダメンタル主義者と自認。チャーティストを軽蔑。

チャートは何を語るか

(1)追うのは日々の株価だけ
第一原理:ファンダメンタル情報は過去の株価に反映されている。
第二原理:株価はトレンドを持って動く傾向がある。
ファンダメンタル情報は役立たず。
その日の高値と安値を結ぶ縦棒を一本引き、それに終値を示す横棒を書くだけ。これを繰り返してトレンドを読む。
例:上昇トレンドの株が抵抗線に到達し、もみ合った末に下落する(ヘッド・アンド・ショルダー・フォーメーション)
(2)駆け引きのタイミングがすべて
明確な売りのシグナルが現れるのを待ち構える。
例外的にチャーティストの予想を裏切ることもある(だまし)。
チャーティストはトレーダーであり、長期投資家ではない。
チャートに用いられる語句の性的暗示(ビッグプレー、クライマックス買い、昇りつめるなど)

チャーティストの行為はセックスと同じってコト!?

“いかに”動くかが重要だ

(1)歴史は繰り返す
チャート分析は当たるのか
→歴史は繰り返す。
①群集心理における集団形成本能がトレンドを持続させる。
②市場参加者間の情報格差インサイダー→機関投資家→素人の順で株価の押し上げ
個人投資家には向いていないのでは。
③業績上方に対する反応が過少である。
Earning surpriseの影響は漸進的。→なぜ?
(2)「支持線」と「抵抗線
投資家は購入した株式が下落したとき、購入した際の株価の水準に達したら売ろうとする。
→その株価が抵抗線になる。一方で株価が上昇したのに買いそこなった投資家は、安値になったときに買おうとする。
支持線になる。
これを繰り返すと抵抗線支持線になり、株価は上昇し続ける。

チャート分析はなぜうまくいかないのか

①トレンドが形成された後からしか投資できないし、トレンドが崩れた後にしか売ることができない。
チャーティストが増えるとチャート分析は意味をなさない。
テクニカル分析に対する最も有力な反論は投資家による利益最大化の行動がもたらす論理的帰結。
→情報の上流にいる投資家の行動?

6.ファンダメンタル主義者の“聖なる霊感”

ファンダメンタル価値の推定に最も重要な作業は、将来の利益や配当の予測。
複利:運用益や配当を元本に上乗せして再投資すること。
長期にわたって高い成長率を維持するのは難しい。
→成長率とは相対的なものである

株価評価のルール

株価評価の第一のルール:
合理的な投資家は、配当や利益の成長率が高ければ高いほど、株式に対して高い価格を払うはずである。
株価評価の第二のルール:
合理的な投資家は、他の事情が等しければ、企業の利益のうち現金配当ないしは自社株買戻しで株主に還元される割合は多ければ多いほど高い株価をつけるはずである。
高配当株は今後の成長余地が乏しいことを反映している。(JT東証プライム1841社中7位、マルボロで有名なフィリップ・モリスはS&P500中12位)成長企業は配当しない。
第三のルール:
合理的な投資家は、他の事情が等しければ、その株式のリスクが低ければ低いほど、高い価格を支払うはずである。
第四のルール:
投資家が合理的で他の事情が等しければ、金利水準が低ければ低いほど、株価は高くなる。 金利が高ければ預金や債券が株式に代わるリスクの少ない投資対象になる。

今まさに米国の利上げによって第四のルールが起きている最中にある。

「正しい」株価収益率

①将来についての期待が正しいかどうかは現時点では証明できないこと。
②不完全なデータから正確な期待値を計算することはできないこと。
→株価の予測は計算する人次第
③メスのガチョウにとって成長であることが、オスのガチョウにとっても成長であるとは限らない。
→成長期待も時期次第?
→短期的な傾向を長期的に当てはめることはできない

なぜファンダメンタル分析"も"必ずしもうまくいかないのか

①情報や分析が必ずしも正しいとは限らない点
②アナリストが「価値」の推定を間違う可能性
③市場も必ずしも自分の「間違い」を速やかに訂正するとは限らない

ファンダメンタル分析で成功するための三つのルール

第一のルール:利益成長率が今後五年以上にわたって市場平均以上の銘柄を買うこと
第二のルール:株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな
→市場にまだあまり知られておらず、株価収益率が市場よりも極端に高くなっていないような成長株に投資せよ
第三のルール:投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄を探そう
→投資家にウケがいい銘柄

【輪読】ウォール街のランダム・ウォーカー (4章)

ウォール街のランダム・ウォーカー

第四章 21世紀のバブルの紹介

目次

  1. インターネット・バブル
  2. 住宅バブル
  3. バブルと経済活動

インターネット・バブル

八兆ドル超の富の消失
新しいテクノロジー、事業機会はバブルを生み出す(トロニクス・バブル、南海バブル)
インターネットはその両方の要素を併せ持つからたちが悪い
→なぜ膨らんだか:
 「ポジティブ・フィードバック・ループ」(ロバート・シラー
① インターネット関連っぽい銘柄が買われる
② 株価が上がる
③ 注目される(投資家、テレビ・雑誌等)
④ より買われる(より馬鹿理論)
⑤ ①で買った人らが儲け、自慢する
⑥より買われる
 →しかし、より馬鹿の供給には限りがある
例)シスコ(インターネット企業のブルーチップ):
 株価収益率100倍以上、一株当たり利益が年率15%で25年間増加
 →米名目GDP(年5%成長と仮定)よりも大きくなる
ファンダメンタル価値もくそもない株価評価
 トロニクス・ブームよろしく、~ドット・コムが株価に影響
南海バブル時代を彷彿とさせる、事業内容眉唾新興企業IPO
 「株価は収益性とは完全に切り離されるようになり、」(p100)大衆がインチキ企業に投機
証券アナリストも煽る
 「今は無謀と思われる行動が合理的な局面なのです」
   →新たな株価評価尺度の登場:
株価の暴騰を正当化。
ニューエコノミーは古い評価尺度なんぞで測れないんだ!
「瞳の数」「ヒット数」「真剣なビジター」
   ・売り上げなんて古い尺度
(企業サイトを訪れた人の数を見ても、そいつらが商品を買ったかは見ない)
メディアも投機ブームに一役買った
視聴者(読者)にニーズがある情報だけが増加:
慎重論はウケないため、すぐに倍になる株特集とかばかり
「ポルノ雑誌の株式版」(ジェーン・ブライアント・クイン):
ハワード・スターンですら、合間に相場のニュースを挟むほど
〇バブルは企業の不正も誘発した

住宅バブル

金融システムの変化
旧:住宅抵当ローンを供与→銀行はローンを資産計上、返済完了まで保持
新:ローンを投資銀行に転売→投資銀行はそれらをいくつか束ねて担保にし、債権(MBS=住宅ローン担保証券)発行。
債権利元利払いは住宅ローンの元利払いから
MBSを集めた証券や、MBSの元利不履行時のための保険(CDS)などの派生商品が原資産(住宅抵当ローン?)の何倍にも拡大→金融システムが不安定に
がばがば融資基準
 ・銀行や住宅抵当会社は、すぐにローンを転売してしまうのだから、ローンの借り手を慎重に審査しない
 ・頭金なし、安定収入なし、定職なし、保有資産なし でOK
 ・誰でも簡単に、住宅購入の資金を手に入れられる→住宅価格上昇
 ・政府も低所得者の住宅抵当ローンの元利払いを保証
→住宅価格高騰→リスクフリーの投資じゃん!→さらに買い手殺到
・自分が住むのではなく、転売目的で投資
・「どんなバブルもやがてはじける」
・住宅保有者に残ったのは住宅価値以上のローン→金なんて使ってられない→経済低迷
MBSが紙くずに→それを持ってた金融機関の破綻→金融機関の貸し渋り(中小企業向けローン、消費者ローン)→経済低迷
ベア・スターンズフレディマックファニーメイリーマン・ブラザーズが経営破綻

バブルと経済活動

(・バブル崩壊の影響は、投機した人間だけでなく金融機関にも→経済に深刻なダメージ(例:住宅バブル)) ・株式市場は合理的に価格形成していない?時に不合理な動きに支配される?ファンダメンタル価値は意味ない?
・「やがて市場で「本来の価値が認識される」」と知ることこそが重要
・企業の収益力の予想やリスクの推測は正確にできない→株式市場は常にある程度間違った価格をつける
・かといって、どんな優秀な投資家でも何が間違っているかは正確にわからない
→市場平均には勝てない
→株式市場は間違っていて合理的

だいじ
☆株式市場は合理的
☆投機するな
☆株式かぶしきぽーとふぉりおを買ってじっとしてろ

【輪読】ウォール街のランダム・ウォーカー (3章)

ウォール街のランダム・ウォーカー
第三章 1960-1970年代のバブル事例

目次

  1. トロニクス・ブーム 1960- 
  2. ニフティ・フィフティブーム 1970-
  3. 日本の株価・地価バブル 1986-1990
  4. まとめ(機関投資家は健全か?)

トロニクス・ブーム 1960-

トロニクス・ブーム 1960-                         「成長」が魔法の言葉 1960年代、IBMなどの代表的な成長株はPER[1]80倍以上で取引されていた。(2022年のIBMはPER19.9倍) 新規公開銘柄ですら社名に「エレクトロニクス」と名が付けば事業内容に関わらず値上がりした。 投資家は「トロニクス」株は、過去とはまったく異なる経済のまったく新しい時代を表していたため、従来の方法では評価できないと主張した。 機関投資家=プロの多くも投機に走った。

ニフティ・フィフティブーム 1970-

1970年代初めの米国で見られた少数優良銘柄中心の上昇相場。直訳すると「素晴らしい50銘柄」 コカ・コーラマクドナルド、GE、IBMなどの収益性、成長性にすぐれているだけではなく財務的基盤も超一流企業の優良株(=ブルーチップ銘柄)への投資が主流になる 機関投資家ファンドマネージャーたちもこぞってニフティ・フィフティ銘柄を追い求める。 結果としてニフティ・フィフティ銘柄のPERは80-90倍に跳ね上がった。

日本の株価・地価バブル 1986-1990

バブルはアメリカだけで発生するわけではない。 日本では1955-1990年までで不動産価格が75倍まで上がった。 同じように株価は100倍まで膨れ上がった。(平均PER60倍) 日本では商業銀行や生命保険から一般企業にいたるまで巨額の株式を保有していたためバブル崩壊によって深刻な景気後退を経験した。

まとめ(機関投資家は健全か?)

バブルの事例より、必ずしも健全な行動をするとは限らない。むしろバブルやブームの形成を促進したり、崩壊の原因を作る事がわかる。 バブル崩壊時に経営破綻した金融機関の例
山一證券 「飛ばし」と呼ばれる簿外債務の損失先送り
北海道拓殖銀行 バブル崩壊による不良債権の急増
日本長期信用銀行 不良債権の急増
リーマン・ブラザーズ(米) サブプライムローンのリスク潜在化

【輪読】ウォール街のランダム・ウォーカー (2章)

ウォール街のランダム・ウォーカー

第二章 近代のバブル「投機」すな

目次

    1. 投機ブームの例
    2. オランダのチューリップバブル
    3. イギリスの南海バブル
    4. 2章 まとめ

投機ブームの例

投機ブームの例 ・チューリップバブル(オランダ、17世紀) ・南海バブル(イギリス、18世紀)とか どれも一般投資家が太刀打ちできるゲームじゃなかった気がする

オランダのチューリップバブル

・1593年、トルコ原産のチューリップがオランダに持ち込まれる ・モザイク病に侵された球根が特殊な模様を作り出す→珍しい模様ほど高値に ・球根商人、来年のチューリップのトレンドを予想し始める。投機のはじまり ・コールオプションの開発が投機を拡大(もとで少なく投機可能→すそ野を広げた)

チューリップってオランダ原産じゃないんだ、、、、

・p40「政府は、すべてのオプション~」って、 政府「100円でチューリップを買うオプション契約を、10円で履行すればいいよ」ディーラー「チューリップはもう3円になっちゃったからやだよ」ってこと??

コール・オプション...特定の日までに買う「権利」を買うこと

イギリスの南海バブル

・南海会社以外にも(事業は荒唐無稽なのに利益を約束してる)バブル会社が乱立 「おがくずから板をつくる」「永遠に回り続ける車輪の開発」等 ・これらに投資(投機)した人全員が、眉唾な事業内容を信じていたわけではない 砂上の楼閣理論 aka.「より馬鹿理論」的な考えの人も ・しかし、南海バブルは南海会社の経営者や幹部が株式を手放したことではじけた →「より馬鹿理論」もむなしく、「誰も逃げきれなかった」

・砂上の楼閣理論ゲーム、無理ゲー過ぎる ・p42、「「ボーナス」として株式配当~」??

2章 まとめ

・「投機」はむちゃ。ファンダメンタル価値もくそもない ・かといって「より馬鹿理論」も通用しない →関わるな

・p55、フィッシャー、不死身の人、何故 ?????

【輪読】ウォール街のランダム・ウォーカー (1章)

ウォール街のランダム・ウォーカー

第一章 株式投資の二大流派​
「ファンダメンタル価値」学派vs.「砂上の楼閣」学派​

目次

  1. ランダム・ウォークの旅(pp.17-18)
  2. 1.ランダム・ウォークとは何か ​  サルでもできる株式投資(pp.19-20)​
  3. 私のウォール街での成功(pp.20-22)​
  4. 2.生活の一部になった株式投資​  「投資」と「投機」の違い(1)​
  5. 「投資」と「投機」の違い(2)​
  6. 資産価値を守るための努力(pp.24-25)​
  7. 3.将来を予測する能力​
  8. 4.ファンダメンタル価値学派​  1年後の1ドルは今日いくらの価値があるか(pp.26-27)​
  9. 配当の成長率の差に注目(pp.27-28)​
  10. 5.砂上の楼閣学派​  心理的要素を重視(pp.29-30)​
  11. ケインズの「美人投票」論​
  12. 6.ランダム・ウォークの実践​
  13. 問題提起と疑問点​

ランダム・ウォークの旅(pp.17-18)

通説:一般の投資家は、ウォール街のプロには太刀打ちできない。機関投資家の取り仕切る今日の株式市場に個 人投資家が入り込む余地はない。しかし、個人投資家は少なくとも専門家と同等、またはそれ以上の運用成果を上げることができる。この本は個人投資家のためのわかりやすい投資の手引きである。

1.ランダム・ウォークとは何か  サルでもできる株式投資(pp.19-20)

ランダム・ウォーク:物事の過去の動きからは、将来の動きや方向を予測することは不可能である。
→株価が短期的にどの方向に変化するかを予想するのは難しい。
→サルが適当に選んだ銘柄のポートフォリオでも専門家と同等の運用成果を上げることができる。 学者と証券アナリストとの論争
証券アナリスト「学者は机上の空論」「ファンダメンタル分析」か「テクニカル分析」で対抗
→学者は「ウィーク型」「セミストロング型」「ストロング型」のランダム・ウォーク理論と「新しい投資テクノロジー」で応戦

私のウォール街での成功(pp.20-22)

著者の経歴
1.投資分析と資産運用のプロとしての実務経験
2.エコノミストおよびいくつかの組織の投資委員会委員長としての立場
3.一個人投資家としての株式投資での成功

2.生活の一部になった株式投資 「投資」と「投機」の違い(1)

投資:配当や金利、賃貸料など、かなり確実性の高い収入の形で利益を上げること、および長期保有して値上がり益を得ることを目的とした金融資産の購入
→投機との違いは投資リターンの期間の差 本書では「投資家」向けの本「ゆっくりと、しかし確実に金持ちになる本」
→少なくともインフレ率と同じだけのリターン

「投資」と「投機」の違い(2)

  • 2000年代初めは、アメリカなどの先進国のインフレは年2%程度の低水準
    →しかし、将来的なインフレの加速を念頭に入れよ
  • サービス経済化による労働生産性の持続的向上の困難
    →物価を押し上げる要因は存在
  • 緩やかなインフレに対してですら、実質購買力を維持するためにはそれ相応の投資戦略が必要
    1962年から2018年の新聞の価格は5900%値上がり

資産価値を守るための努力(pp.24-25)

本気で証券投資を行うには努力が必要だよ証券投資は実に面白いよ →資産が給料よりも速いペースで増加するとわくわく →金が金を生むことの問題性(金融資本主義の問題)

3.将来を予測する能力

投資とは成功するかどうかが将来を予測する能力によって決まる賭けである。 投資業界のプロたちによる資産価値評価の伝統的理論
→「ファンダメンタル価値」理論と「砂上の楼閣」理論

4.ファンダメンタル価値学派 1年後の1ドルは今日いくらの価値があるか(pp.26-27)

ファンダメンタル価値学派の主張
→投資対象には「ファンダメンタル(本質)価値」がある。資産の市場価値がファンダメンタル価値を下回れば購入し、上回れば売却するチャンスである。なぜなら一時的な割安・割高な状態はいずれ修正されるからだ。
ウィリアムズの「割引」
→一年後に手にする金額の現在の価値を求める考え方→金利5%の場合、1年後の1ドルは現在の95セント

配当の成長率の差に注目(pp.27-28)

ファ学派の理論は、株式の価値は将来、企業が配当として支払うお金の流烈によって決まる。
→現在の配当の水準と、その増加率が大きければ大きい  ほど株式の価値は高い。 しかし、証券アナは配当の長期的な成長率だけでなくどのくらいの期間、平均を上回る高成長が維持できるかも推定しなくてはならない。バフェットはファ理論の忠実な実践者

5.砂上の楼閣学派 心理的要素を重視(pp.29-30)

ケインズによる理論
→プロの投資家は本質価値を見出すためにではなく、一般投資家がどのように行動し、強気が支配する相場の局面で、希望的観測がどのように砂上の楼閣を作り上げるか分析することにエネルギーを費やす。 ケインズは株式市場を考える拠り所として、金融資産評価の視点ではなく群集心理の原理を重視。

ケインズの「美人投票」論

新聞紙上美人コンテスト:100人の美女の顔写真を掲載して不特定多数の読者に投票させ、選ばれた美女たちに最も近い読者に多額の賞金が与えられた。
→投票戦略は不特定多数の参加者の平均的な見方の予測 株式投資でも同様の考え方ができる。
→不特定多数の平均的な見方を予測し、機先を制することで「愚かな人」に高い値段で買い取ってもらう。

6.ランダム・ウォークの実践

ランダム・ウォークの旅に参加しようと決心していただけたよな??? 歴史的株価形成はどのように行われてきたか。先の二つの理論がそれにどう関係したのか。まずはバブルについて検討しよう。

問題提起と疑問点​

投資信託とインデックスファンドの違いとは。​ →ポートフォリオの入れ替えの有無​ 先の二つの理論と著者の理論の違いは?​ 著者の議論の新規性は?​